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サイテーションとは?MEOで重要な理由と無料で獲得する方法を解説

サイテーションとは?MEOで重要な理由と無料で獲得する方法を解説

WEBマーケターやサイト運営者であれば、サイテーションという用語を目にしたことがあると思います。しかし、具体的にどのような意味なのか、MEOにおいてどのような効果があるのか、どうすれば獲得できるのか、分からないのではないでしょうか?本記事では、MEOにおけるサイテーションについて解説します。

サイテーションとは

サイテーションとは、「言及」を意味する言葉で、自社の社名や店舗名・住所・電話番号が、第三者が運営するWEBサイトやSNSに記載されている状態を指します。

以下のように、テキスト情報として、自社に関する情報がインターネット上で言及されている事がサイテーションに該当します。

  • ポータルサイトに「店名」「住所」「電話番号」が掲載される
  • 口コミサイトに「ブランド名」「商品名」が掲載される
  • ブログで「店名」が掲載される
  • X(旧Twitter)やYouTubeで会社名が言及される

積極的にサイテーションを増やす事で、お店の名前やサービス名が多くの媒体に掲載されたり、SNSで言及されるため、自社の認知度の向上に繋がります。

また、サイテーションはMEOやSEOの効果を高める上でも重要視されています。

サイテーションと被リンクの違い

サイテーションと被リンクの違いは、自サイトへのリンクが貼られているかどうかです。サイテーションは自店舗に関する固有の情報や関連情報がテキストで書かれているだけであり、リンクの設置はありません。

被リンクはURLがハイパーリンクになっていて、クリックするとリンク先ページへ移動することができます。

サイテーション被リンク
サービス名:ホワイトリンク
電話番号:03-5784-4330
運営会社:オルグロー株式会社
ホワイトリンクのSEO

Googleのランキングアルゴリズムでは、被リンクの数と質によってWEBサイトを評価するPageRankの仕組みがあるため、被リンクを獲得すると直接的なSEO効果が期待できます。

一方サイテーションには、直接的なSEO効果はありませんが、MEOには効果的です。

サイテーション被リンク
SEO効果低い 
※間接的な効果である
高い
※直接的な効果がある
MEO効果高い
※直接的な効果がある
低い
※間接的な効果である

サイテーションがMEOで重要な理由

サイテーションの獲得は、Googleマップ内の検索順位を上げるMEO(ローカルSEO)で重要な施策です。

Googleマップ内の順位が決まる大きな要素は、「関連性」「距離」「視認性の高さ」の3つです。視認性の高さとは、簡単に言うと知名度の事で、サイテーションは「視認性の高さ」に大きく影響します。

Googleは、Googleマップユーザーにとってベストな店舗を紹介するために、「知名度」の高いビジネスをより上位に表示します。

多くのWEB媒体やSNS上で言及されているビジネスであれば、多くのユーザーから認知されていることを意味するため、知名度が高くオススメできるビジネスであるとGoogleは判断します。

つまり、MEOで成果を出すためには、知名度の高いビジネスと検索エンジンから判断されるように施策をおこなう必要があるため、多くのサイテーションを獲得することが重要になります。

MEOにおけるサイテーションの種類

MEOにおけるサイテーションの種類は、以下の2つです。

  1. 構造化されたサイテーション
  2. 被構造化されたサイテーション

それぞれのサイテーションについて詳しく解説します。

構造化されたサイテーション

「構造化されたサイテーション」とは、店舗名や屋号・住所・電話番号などのNAP情報が掲載されている状態です。

主に地図アプリやポータルサイト、オススメ〇〇選記事など、特定のプラットフォーム内で言及された場合は構造化されたサイテーションの獲得に繋がります。

構造化されたサイテーションの場合は、店名だけではなく住所や電話番号も一緒に乗っているため、検索エンジンがどのお店(会社)について言及されているのかを理解できます。

【MAP情報とは】

NAP情報とは「Name(名前)」「Address(住所)」「Phone number(電話番号)」の略で、自店舗に関する基礎的な情報のことです。

日本国内では、全く同じ社名や店舗名が複数存在するケースもあります。

サイテーションでは自店舗の名称や屋号が使用されますが、店舗名や屋号が全く同じ別の店舗が存在している場合、サイテーションを目にした第三者は、住所や電話番号などの情報も合わせて確認しなければどの店舗の話なのか分かりません。

店舗側が掲載しているNAP情報と一致した情報が提供されていれば、ユーザーも検索エンジンも自店舗に関する話題だとはっきり分かるわけです。

非構造化されたサイテーション

「非構造化されたサイテーション」とは、店舗名や屋号だけが言及されている状態です。主に一般消費者が運用しているSNSアカウントや個人ブログなどで、店舗名や屋号が言及されている場合に多くみられます。

非構造化されたサイテーションは、構造化されたサイテーションのように、住所や電話番号が書かれるケースはほとんどなく、店舗名や屋号だけが言及されるケースが一般的です。また、正確な店舗名や屋号が書かれず、「スタバ」や「マック」といったように略称が用いられるケースもあります。

また、構造化されたサイテーションに比べて獲得しやすいものの、検索エンジンが正確に理解しづらいため、MEO効果としては限定的になる可能性があります。

非構造化されたサイテーションを獲得した場合は、被リンクにしてもらうように交渉するか、NAP情報を含めた言及にしてもらえないか交渉してみましょう。

MEO効果の高いサイテーションの種類

MEO効果の高いサイテーションの種類は、以下の3つです。

  1. 同じエリアにあるWEBサイトからのサイテーション
  2. 同じテーマのWEBサイトからのサイテーション
  3. 権威性の高いWEBサイトからのサイテーション

それぞれ詳しく解説します。

同じエリアにあるWEBサイト

MEO効果の高い1つ目のサイテーションは、市役所や自治体が運営しているWEBサイトなど、自店舗があるエリアと同じエリアにある会社や団体が運営しているWEBサイトからのサイテーションです。

同じエリア内にある企業や団体から良い内容の言及をされているお店は、ユーザーにとって信頼できるため検索エンジンから高い評価を受ける可能性があります。

同じテーマのWEBサイト

MEO効果の高い2つ目のサイテーションは、自店舗が取り扱う商品やサービスと同じテーマを扱うWEBサイトからのサイテーションです。

自店舗がラーメン店であれば、ラーメン評論家が運営するWEBサイトやラーメンについて詳しく書かれたWEBサイトが該当します。

同じジャンルのサイトから良い言及をされているお店は、業界内で知名度の高いお店と判断することができます。

権威性の高いWEBサイト

MEO効果の高い3つ目のサイテーションは、権威性の高いWEBサイトからのサイテーションです。

権威性の高いWEBサイトには、市役所や自治体など、行政機関が運営しているWEBサイトや特定のテーマ・ジャンルについて権威と言われるようなWEBサイトなどがあります。

このようなWEBサイトから言及されているお店は、安心で信頼できるお店と判断ができます。

無料でMEO効果の高いサイテーションを獲得する方法7選

無料でMEO効果の高いサイテーションを獲得する方法は、以下の7つです。

  1. 各種地図アプリに登録する
  2. 地域ポータルサイトに登録する
  3. SNSを運用する
  4. 自社で運営しているサイトに店舗ページを作成する
  5. 店舗情報を構造化データでマークアップする
  6. ポジティブな口コミを獲得する
  7. プレスリリースを活用する

それぞれの方法について詳しく解説します。

各種地図アプリに登録する

無料でMEO効果の高いサイテーションを獲得する1つ目の方法は、各種地図アプリに登録することです。

地図アプリとは、目的地までの移動時間や距離、最短ルート、周辺情報などを確認できるWEBアプリケーション・モバイルアプリケーションを指します。代表的な地図アプリは、GoogleマップやYahoo!マップ、bingマップ、NAVITIME、ゼンリン地図ナビなどです。

地図アプリに登録すること自体がサイテーションを獲得したことにもなり、多くのユーザーに利用される地図アプリであればユーザーが自店舗の情報を目にする機会が増加するため、効率良くサイテーションを獲得できます。

MEO対策で実施される事が多いGoogleビジネスプロフィール登録は、上記地図アプリ登録と同じ意味です。ほとんどの地図アプリでは、店舗を運営する企業が無料で店舗情報を登録できます。

地域ポータルサイトに登録する

無料でMEO効果の高いサイテーションを獲得する2つ目の方法は、地域ポータルサイトに登録することです。

各種地図アプリと同様に、地域ポータルサイトに登録すること自体がサイテーションを獲得したことにもなります。

地域に関するテーマを扱うポータルサイトに登録することで、自店舗へ来店する可能性が高いユーザーの認知度を高めることができるため、来店数の増加やSNSやブログ等でユーザー自身が言及してくれる可能性を高めることができます。

全国のユーザーを対象とするポータルサイトに比べると、地域に密着した情報を扱うポータルサイトに掲載しているお店は少ないため、競合店とサイテーション数で差分を出せる可能性もあります。

SNSを運用する

無料でMEO効果の高いサイテーションを獲得する3つ目の方法は、自社SNSアカウントを運用することです。

自社SNSアカウントを運用することでSNSを利用するユーザーからの認知度を高め、サイテーションを獲得する可能性を高められます。

自社のSNSアカウントを作成したら、Googleビジネスプロフィールの設定画面からSNSの公式アカウントのURLを追加しておくと、検索エンジンがお店に関する公式SNSアカウントという事をすぐに認識してくれます。

また、「ハッシュタグを付けた投稿をしたユーザーに対して特典を用意する」「店舗内や自社WEBサイトで自社SNSアカウントの存在を周知する」「拡散したくなるような有益な情報を投稿する」といった施策が、サイテーション獲得に効果的です。

自社で運営しているサイトに店舗ページを作成する

無料でMEO効果の高いサイテーションを獲得する4つ目の方法は、自社で運営しているサイトに店舗ページを作成することです。

自サイトに店舗ページを作成してもサイテーションを獲得したことにはなりませんが、店舗ページを作成することで自サイトを訪れたユーザーに対して店舗の存在を認知させ、サイテーションされる可能性を高められます。

ただし、自サイトが誰からも知られていない場合、店舗ページを作成してもユーザーの目に触れることはないため、サイテーションは獲得できません。

自サイト経由でサイテーションを獲得するためには、自店舗で扱う商品やサービスに関するコンテンツを作成するなど、自サイトへユーザーを集客する工夫が必要です。

店舗情報を構造化データでマークアップする

無料でMEO効果の高いサイテーションを獲得する5つ目の方法は、自サイトにある店舗情報を構造化データでマークアップしておくことです。

「構造化データ」とは、scheme.org が定める用語を使ってHTMLに情報を追加することを指します。自店舗の名称や屋号・住所・電話番号などの店舗情報を自サイトに構造化データでマークアップすることで、検索エンジンが店舗情報を正しく認識できます。

構造化データでマークアップをしておくことで、自店舗の名称や屋号がサイテーションされた際に自店舗へのサイテーションであるとGoogleが正しく認識できるため、獲得したサーテーションのMEO効果が高くなります。

ただし、構造化データをマークアップしただけで、サイテーションを獲得できるわけではありません。

ポジティブな口コミを獲得する

無料でMEO効果の高いサイテーションを獲得する6つ目の方法は、ポジティブな口コミを獲得することです。

獲得する口コミが掲載されるプラットフォームとしてGoogleビジネスプロフィールやSNS、口コミサイト、ポータルサイトなどがあり、お店の名前付きで口コミが投稿されれば、サイテーションを獲得したことになります。

また、ポジティブな口コミを獲得することで口コミを見た別のユーザーが来店すれば、更に口コミを投稿してくれる可能性が増えます。

口コミはローカルパック内の順位を決める要素のひとつでもあるため、ポジティブな口コミを獲得すること自体が効果的なMEO対策でもあります。

プレスリリースを活用する

無料でMEO効果の高いサイテーションを獲得する7つ目の方法は、プレスリリース配信サービスを活用することです。

プレスリリースとは、企業や組織が公式に発表した文章です。新たに開発した製品・サービス、新たに取り組むイベント・キャンペーン、社内の人事など、外部に向けて新情報を発信するために作成します。

PR TIMESに代表されるプレスリリース配信サービスを利用すれば、提携しているサイトにも配信されるため多くのニュースメディアにお店の名前が掲載されます。

無料のプレスリリース配信サービスを活用すれば、コストを抑えてサイテーションを獲得できます。

サイテーション獲得の注意点

サイテーションを獲得する際の注意点は、以下の2つです。

  1. NAP情報を統一する
  2. 間違ったビジネス情報はすぐに修正する

それぞれの注意点について詳しく解説します。

NAP情報を統一する

サイテーションを獲得する際の1つ目の注意点は、WEB上に公開されているNAP情報を統一することです。NAP情報が統一されていない場合、実際にサイテーションされていてもGoogleから別の店舗の話題として認識され、サイテーションを獲得していると判断されない場合があります。

「ホワイトリンク」と「WHITE Link」のようにカタカナ表記と英語表記の両方で自社サービスを表記している場合や、半角と全角、建物名の記載のありなしなど、店舗名や屋号の表記が統一されていない場合には、NAP情報の表記を統一しておきましょう。

間違ったビジネス情報はすぐに修正する

サイテーションを獲得する際の2つ目の注意点は、間違ったビジネス情報はすぐに修正することです。店舗名や屋号の表記を統一していても、住所や電話番号、営業時間、店休日などの情報が異なっていれば、別の店舗だとGoogleが認識する恐れがあります。

店舗の住所や電話番号が変わったり書き間違えたりするケースはそれほど多くありませんが、営業時間や店休日、メニュー・サービスの内容、価格については変更するケースもあるでしょう。

変更したにも関わらずWEB上の情報を間違ったままにしておけば、情報を見たユーザーからの信頼を失うかもしれません。間違った情報をそのまま放置せず、すぐに修正することが重要です。

サイテーションの調べ方

自社がサイテーションされているかを調べる方法は、以下の2つです。

  • Google検索をおこなう
  • Yahoo!リアルタイム検索をおこなう

それぞれの方法について詳しく解説します。

Google検索をおこなう

自社がサイテーションされているかを調べる1つ目の方法は、「site:」コマンドを使ってGoogle検索をおこなうことです。

「“オルグロー株式会社” -site:allgrow.co.jp」といったように、社名と「site:」コマンド、-(マイナス記号、自社WEBサイトのURLを組み合わせて検索することで、検索結果に社名が含まれた自社WEBサイトを除いたWEBサイトが表示されます。

Yahoo!リアルタイム検索をおこなう

自社がサイテーションされているかを調べる2つ目の方法は、Yahoo!リアルタイム検索をおこなうことです。

Yahoo!リアルタイム検索とは、特定のテーマに関するX(Twitter)やFacebookの投稿を見つけることができるサービスです。Yahoo!リアルタイム検索で社名を検索することで、社名を含んだ投稿が表示されます。

まとめ

今回は、MEOにおけるサイテーションについて解説しました。どれだけ多くのユーザーからサイテーションを獲得しているかはローカルパックの順位を決める要素の一つであり、MEO対策として重要な施策です。

本記事で解説したサイテーションの種類やサイテーションを獲得する方法、サイテーションを獲得する際の注意点を参考に、MEO効果の高いサイテーションを獲得しましょう。

この記事の作成者・監修者

林 洋平

林 洋平

事業責任者

2012年オルグロー株式会社の立ち上げに従事。タイ法人を設立の際にはバンコクにて現地日本人の採用やコールセンター、ライティング部署の管理を行う。現在はMEO対策、Googleビジネスプロフィール一元管理ツールやMEOアナリティクスの開発に従事しつつ、カスタマーサポートも行う。自社メディアにて、MEO対策コラムの監修も手掛ける。

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