MEOとは?
MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップ上で自社のビジネスを上位表示させる施策のことを指します。
特定の地域ビジネスや店舗ビジネスの集客に特化していることから海外ではLocal SEOと呼ばれ、国内・国外問わず店舗マーケティングにおける重要な施策として取り組まれています。
具体的には、Googleマップに掲載されるGoogleビジネスプロフィールの情報を充実させたり、口コミの獲得やインターネット上の知名度を高める施策をおこないます。
MEOはWEBサイトを対象に施策をおこなうSEOとは異なり、Googleビジネスプロフィールは無料で利用することができるため、実店舗を運営している店舗オーナーの多くが自身で取組んでいます。
MEOの重要性
店舗ビジネスにおいてMEOが重要な理由は、お店を探す際にGoogleマップを使うユーザーの数が増加したことです。
2024年5月15日のLステップの調査によると、お店や病院を探しているユーザーの61.4%は地図アプリからお店を探しています。また、地図アプリ利用者の9割はGoogleマップを使ってお店を探しています。
【参考情報】:地図アプリに関するアンケート調査2024
このように、Googleマップの口コミや写真などを参考にお店を選ぶユーザーが増加しているため、店舗集客においてMEOの重要性が高まっています。
MEOをおこなう上で抑えておくべきポイント
MEOをおこなう上で、抑えておくべきポイントは以下の2点です。
- ユーザーが知りたい店舗の情報を記載する
- 口コミや写真が自然に投稿される仕組みを作る
MEOは、Googleビジネスプロフィールの最適化やサイテーションの獲得などテクニック的な要素もありますが、ユーザーがお店選びに参考にする事が多い口コミや写真をユーザーを巻き込む形で増やしていくことがMEOの基本となります。
ユーザーが知りたい店舗の情報を記載する
MEOをおこなう際に意識して頂きたい事は、「Googleマップ上で店舗や会社を探しているユーザーが知りたい情報を届ける」ということです。
Googleマップを利用するユーザーは、自分がこれから行くお店を探しています。
そのため、MEOで店舗オーナーがおこなうことはユーザーがお店を選ぶ上で比較材料となる、サービスの詳細やメニュー・お店の雰囲気・利用者の声を用意して、ユーザーに分かりやすく伝えることです。
MEOはただ、Googleビジネスプロフィールの情報を埋めれば良いわけではありません。自身が店舗を選ぶ際に、どのような情報を元にお店を選ぶのかユーザーの立場にたって、必要な情報を掲載することが大切です。
口コミや写真が自然に投稿される仕組みを作る
MEOでは、高評価の口コミや魅力的なお店の写真が自然にユーザーから投稿される仕組みを作る事が大切です。
MEOの目的は、Googleマップ内で順位を上げることではなく、GoogleマップやGoogle検索で近くのお店を探しているユーザーの来店数を増やすことです。
店舗スタッフの教育やオペレーションの改善をおこない、ユーザーの満足度を高めていけば口コミや写真が投稿され、店舗に関する情報が増えていきます。店舗情報が充実すれば検索順位にも良い影響があるため来店数も増えていき、更に口コミや写真が投稿される好循環を作る事ができます。
自分でMEOをおこなう方必見!検索順位が決まる仕組み
Googleは、ローカルマップやGoogleマップに表示される店舗の検索順位を決定する要素として、以下の3つを挙げています。
- キーワードとの関連性
- 検索地点とお店の距離
- 視認性の高さ
【参考資料】:ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み
それぞれの要素について詳しく解説します。
キーワードとの関連性
MEOで上位表示させるための1つ目の要素は、キーワードとの関連性です。
「キーワードとの関連性」とは、店舗の特徴・特性と、ユーザーが検索時に使用するキーワードがどのくらい関連しているかを指します。
Googleはユーザーが検索窓に入力したキーワードと関連性が高い情報を提供するため、キーワードとの関連性が高い店舗の方がユーザーが求める店舗により近いため、上位表示されやすくなります。
検索地点とお店の距離
MEOで上位表示させるための2つ目の要素は、検索地点とお店の距離です。「検索地点とお店の距離」とは、ユーザーが検索した場所から近い場所にある店舗の方が優先的に表示されます。
たとえば、ユーザーのいる位置から500m離れた場所にある店舗より、200mの位置にある店舗の方が上位表示されやすくなります。
位置に関してはどうにかする事はできません。
視認性の高さ
MEOで上位表示させるための3つ目の要素は、視認性の高さです。
「視認性の高さ」とは、どれだけ多くの方から店舗や企業が認知されているかを指します。多くのWEBサイトに店舗が掲載されていたり、指名検索の多さ、掲載しているWEBサイトが獲得している被リンク数などが影響します。
ここを強化するためには、日々の企業としての活動が大切です。イベントへの参加や積極的な情報発信などをおこない、知名度を上げていきましょう。
自分でできるMEO施策9選
MEO対策における具体的な施策は、以下の9つです。
- Googleビジネスプロフィールに登録する
- オーナー確認をする
- ビジネスに最適なカテゴリを設定する
- 店舗の基本情報を登録する
- サービスを追加する
- 属性を追加する
- WEBサイトを追加する
- 評価の高い口コミを集める
- サイテーションを獲得する
それぞれの施策方法について詳しく解説します。
Googleビジネスプロフィールに登録する
MEOをおこなうために、まずはGoogleビジネスプロフィールに登録しましょう。Googleビジネスプロフィールに自店舗を登録するには、自店舗がGoogleマップに登録されているかどうかで手順が変わります。
Googleビジネスプロフィールに自店舗が登録されていない場合の登録手順は、以下の通りです。
- Googleビジネスプロフィールの登録ページにアクセス
- 【ログイン】をクリックしてログイン
- ビジネス名とカテゴリーを入力
- Googleマップ上にビジネス情報を表示するかどうかを選択
- ビジネス所在地を入力
- ビジネス拠点以外でも接客を提供するかどうかを選択
- サービス提供地域を追加(省略可)
- 連絡先情報の入力
Googleマップに店舗が表示されている場合、Googleビジネスプロフィールに自店舗が登録されている場合については後述します。
オーナー確認をする
Googleビジネスプロフィールはオーナー確認をすることで様々な機能が使えるようになるため、MEOをおこなう場合、オーナー確認は必須となります。
Googleビジネスプロフィールの登録時に、オーナー確認をおこなう事ができるので忘れずに必ずやっておきましょう。
既に、自店舗のビジネスプロフィールが検索結果に表示される場合(登録だけされている場合)は、オーナー確認を以下の方法でおこないます。
- ナレッジパネルから「このビジネスのオーナーですか?」をクリック
- 【今すぐオーナー確認】をクリック
- 確認方法を選択
- ビジネス情報を登録修正する
ビジネスに最適なカテゴリを設定する
MEO対策における3つ目の施策は、Googleビジネスプロフィールにビジネスに最適なカテゴリを設定することです。
「カテゴリ」は、ユーザーに対して自社がどのようなビジネスを展開しているのかを伝える、Googleビジネスプロフィールの設定項目のひとつです。
カテゴリは、検索ランキングを決める項目の一つ「キーワードとの関連性」に大きく影響するため、適切なキーワードを設定する必要があります。
たとえば、内科を専門とする病院に、「病院」というカテゴリだけしか表示されていないと、専門とする診療科が何か分かりません。
以下のようなカテゴリの中から、マッチしているカテゴリを選択することが重要です。
病院に関するカテゴリの例(一部)
産科病院・動物病院・私立病院・心臓疾患病院・公立病院・大学病院
専門病院・精神病院・総合病院・小児病院・内科医
内科病棟・心療内科専門クリニック・形成外科医スポーツ整形外科医
店舗の基本情報を登録する
MEO対策における4つ目の施策は、Googleビジネスプロフィールに店舗の基本情報を登録することです。店舗の基本情報は、Googleビジネスプロフィールの「プロフィールを編集」アイコンから登録できます。
基本情報の登録は、Googleビジネスプロフィール登録時におこないますが、改めて漏れがないか確認しましょう。特にユーザーが必ず確認する、「住所」「電話番号」「営業時間」に間違いや漏れがないように注意してください。
サービスを追加する
MEO対策における5つ目の施策は、Googleビジネスプロフィールにサービスを追加することです。
サービスはスマートフォンから店舗情報を見た際に表示されるため、お店が提供しているサービスを確認しておきたいユーザーに、分かりやすくサービス内容を伝えることができます。
店舗が提供しているサービスは、Googleビジネスプロフィールの「サービスの編集」アイコンから登録できます。Googleから提案されたサービスの追加と、カスタムサービスの追加が可能です。
属性を追加する
MEO対策における6つ目の施策は、Googleビジネスプロフィールに属性を追加することです。「属性」とは、自社が展開するビジネスの特徴をユーザーへ伝えるための項目です。
前述した「カテゴリ」に対応した「属性」の中から、自社が展開するビジネスに当てはまる属性をすべて追加します。
WEBサイトを追加する
MEO対策における7つ目の施策は、Googleビジネスプロフィールに自社が運営するWEBサイトを追加することです。前述したように、Googleは、Googleビジネスプロフィールに書かれている情報だけでなく、WEB上の評価も店舗の検索順位を決定する要素としています。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。
ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み「Googleビジネスプロフィールヘルプ」
ただし、GoogleビジネスプロフィールにWEBサイトを追加するだけで、ローカルマップの順位を上げることができるわけではありません。自社が運営するWEBサイトの中で、店舗で提供しているサービス・メニューの内容、価格などを紹介することが重要です。
評価の高い口コミを集める
MEO対策における8つ目の施策は、Googleビジネスプロフィールに評価の高い口コミを集めることです。前述したように、Googleは口コミや評価も検索順位を決定する要素としています。
Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。
ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み「Googleビジネスプロフィールヘルプ」
口コミが多く評価が高い店舗は、多くのユーザーから指示されているとGoogleから判断され、ローカルマップの順位を上げることができます。
口コミを集める方法は、以下の通りです。
- 口コミ投稿用URLをQRコードにして店内に掲示する
- メールやLINEで口コミをお願いする
- 自社WEBサイトに口コミ投稿用フォームを設置する
このように、店舗側が自発的に口コミの投稿依頼をしなければ口コミは中々集まりません。
ただし、報酬を支払って口コミを書いてもらうのはNGです。一度だけではなく、継続的に評価の高い口コミを集めるようにしましょう。
サイテーションを獲得する
MEO対策における9つ目の施策は、サイテーションを獲得することです。多くのサイテーションを獲得できている店舗は、多くのユーザーから認知されているとGoogleから判断され、ローカルマップの順位を上げることができます。
サイテーションを獲得する方法は、以下の通りです。
- 自社WEBサイトで紹介する
- 自社SNSアカウントで紹介する
- プレスリリースを出す
- 外部メディアから取り上げてもらう
ユーザーに対して意図的にサイテーションさせることはできないので、多くのユーザーから認知されて評価されるようになるまで長期的に取り組むことが重要です。
MEO対策に間接的に効果がある施策
MEO対策に間接的に効果がある施策は、以下の6つです。
- インターネット上にあるNAP情報を統一する
- 掲載したWEBサイトにSEO対策をおこなう
- 写真の掲載数を増やす
- 口コミの返信をおこなう
- 定期的に情報の発信をおこなう
- 常に最新情報を掲載する
上記施策は検索順位が向上する直接的な効果はありませんが、上位表示できている状態であれば、問い合わせや店舗の利用に結びつく効果が期待できます。
それぞれの施策について詳しく解説します。
インターネット上にあるNAP情報を統一する
NAP情報とは、Name(店舗名。屋号)・Address(住所)・Phone(電話番号)の頭文字を取ったもので、「視認性の高さ」の評価に影響する項目のためしっかりと統一しておく必要があります。
例えば、多くのWEBサイトに自店舗の情報が掲載されていても、NAP情報が統一されていなければ検索エンジンが違う店舗の情報と判断してしまい、正しい評価を得る事ができない可能性があります。
一方、NAP情報を統一しておけば、同じ店舗の情報と認識され視認性が高いと判断されます。
NAP情報を統一する際には、以下のような点に注意しておきましょう。
- 株式会社と(株)の表記の違い
- 大文字・小文字の違い
- ひらがなとカタカナの違い
- カタカナと英単語の違い
掲載したWEBサイトにSEO対策をおこなう
MEO対策に間接的に効果がある2つ目の施策は、掲載したWEBサイトにSEO対策をおこなうことです。
Googleはユーザーが検索したキーワードと関連するビジネスか判断するために、掲載したWEBページのメタ情報やテキスト情報も参考にします。
そのため、SEO対策をおこないキーワードとの関連性の高いページを作成しておく事で間接的にMEO効果を高めることができます。
ポイントは、MEOと同じようにそのページを見るユーザーが知りたい事をしっかりと記載しておくことです。
写真を掲載数を増やす
MEO対策に間接的に効果がある3つ目の施策は、写真の掲載数を増やすことです。
Googleビジネスプロフィールに写真を掲載したからといって、ローカルパックの順位が上がりやすくなるわけではありませんが、十分な量の写真が掲載されていればユーザーが店舗を利用するか判断しやすくなるため、来店率が高くなる可能性があります。
来店するユーザー数が増えれば口コミも比例して増えるため、間接的なMEO効果が期待できます。
写真を掲載しているビジネスは、掲載していないビジネスに比べて、ユーザーが店舗までの運転ルートを検索する回数や、ウェブサイトへのリンクをクリックする回数が増える可能性が高くなります。
ビジネス プロフィールの質を高める
口コミの返信をおこなう
MEO対策に間接的に効果がある4つ目の施策は、口コミに返信をおこなうことです。ユーザーが投稿した口コミをそのまま放置するのではなく、それぞれの口コミに対して返信をおこなうことで、店舗を利用するかどうか検討しているユーザーに対し、ユーザーを大事にする店舗だとアピールできます。
口コミに返信する際は、口コミを投稿したユーザーだけではなく、その口コミを見るユーザーが参考になる事も意識して返信文を考えてみましょう。
ユーザーの投稿をうまく活用すれば、クチコミ効果を生かしたマーケティングを展開し、オンラインで新規顧客を開拓できます。
ビジネス プロフィールの質を高める
こうしたクチコミに返信することで、ユーザーの声を大事にしていることを既存の顧客や見込み顧客にアピールすることも可能です。
定期的に情報の発信をおこなう
MEO対策に間接的に効果がある5つ目の施策は、定期的に情報の発信をおこなうことです。Googleビジネスプロフィールには投稿機能があるため、店舗の情報をユーザーに伝えることができます。
投稿することで順位が上がりやすくなるわけではありませんが、ユーザーに対して店舗を利用するかどうかの判断材料を提供でき、来店数が向上する間接的な効果が期待できます。投稿する際には、通常の投稿よりもクーポンや特典の投稿をすることをオススメします。
常に最新情報を掲載する
MEO対策に間接的に効果がある6つ目の施策は、常に最新情報を掲載することです。Googleビジネスプロフィールに掲載されている営業時間やサービス・メニューの内容、価格・料金などの情報が古いままだと、実際に来店したユーザーに対して迷惑をかけたり、機会損失が発生したりする恐れがあります。
料金を値上げしたにもかかわらず古い価格が表示されていれば、クレームに繋がる可能性が高いです。閉店時間を延長した場合だと、古い営業時間を見たユーザーが来店するのを諦めるかもしれません。
店舗に関して変更点があった場合には、店内の表示変更と合わせてGoogleビジネスプロフィールの情報も、最新のものに更新しておきましょう。
ガイドラインで禁止されているMEO対策
Googleは、以下のようなMEO対策をガイドラインで禁止しています。
- 誤解を招く情報を記載する
- 報酬を支払って口コミを書いてもらう
- 説明欄にリンクを記載する
- 名称欄に名前以外の情報を記載する
- 住所を偽装して登録する
- 不適切・虐待・危険に関する情報を記載する
【参考資料】:禁止および制限されているコンテンツ
上記のようなMEO対策を実施すると、検索結果に表示されなくなったり、Googleビジネスプロフィールのアカウントを停止されて編集できなくなったりする恐れがあります。
具体的にどのような対策なのか、なぜ禁止されているのかについて詳しく解説します。
誤解を招く情報の記載
Googleのガイドラインでは、提供していないサービスに関する情報や「確実に効果が出る!」といった、根拠のない情報を記載することを禁止しています。
また、デメリットをあえて省略して情報を記載したり、ユーザーにとって不利益になる事を隠す行為も禁止となります。
そのため、説明文や投稿に記載するテキストは、Googleマップを利用するユーザーに誤解を与えるような内容にならないよう十分注意しましょう。
誤解を招くような情報は、Google マップに表示される情報の品質に影響を及ぼす可能性があります。そのため、Google マップを使用して他人に誤解を与えたり欺いたりすること、または不実表示を行うことは禁じられています。
禁止および制限されているコンテンツ
報酬を支払って口コミを書いてもらう
Googleマップの口コミを増やすために、クラウドソーシングで口コミ投稿を依頼し、報酬を支払ったり、口コミを獲得するために利用者へ割引クーポンを提供したりしてはいけません。
Googleは、何らかの報酬を支払って口コミを獲得する行為をガイドラインで禁止しています。そのため、不正に口コミを増やした事が発覚した場合は、ビジネスプロフィールの停止や削除などのペナルティを与えられる可能性があります。
企業が提供するインセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)が誘因となって投稿されているコンテンツ。
禁止および制限されているコンテンツ
これには、インセンティブと引き換えに否定的なクチコミの修正や削除の依頼を受けて投稿されるコンテンツも含まれます。
説明欄にリンクを記載する
ガイドラインで禁止されている3つ目のMEO対策は、説明欄にリンクを記載することです。Googleビジネスプロフィールの「ウェブサイト」と「予約リンク」の欄以外にURLを記載するのは、ガイドライン違反であり、記載してもリンクにはなりません。
宣伝または勧誘を目的としたコンテンツは投稿しないでください。
禁止および制限されているコンテンツ
これには以下が該当します。
宣伝または営利目的のコンテンツ。
メールアドレス、電話番号、ソーシャル メディアのリンク、他のウェブサイトへのリンクをクチコミに含める行為。
ビジネス名に名前以外の情報を記載する
Googleビジネスプロフィール名に、店舗名や会社名以外の情報を記載してはいけません。例えば、検索キーワードを記載したり、「安い」「人気」などの単語を記載する行為はガイドライン違反となります。
一部のMEO会社がこのような施策を提案してくる事がありますが、必ず断るようにしましょう。
ビジネス名に不要な情報を含めることはできません。含めると、ビジネス プロフィールが停止される場合があります。
Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン
住所を偽装して登録する
ビジネスプロフィールの記載する住所を偽装して登録してはいけません。Googleビジネスプロフィールの「住所」には、店舗やサービスの所在地を正確に記載する必要があります。
存在しない住所で登録したり、店舗とは別の住所に登録してはいけません。
また、バーチャルオフィスやコワーキングスペースの住所を記載することは、禁止されています。また、非店舗型ビジネスで実店舗がない場合、架空の住所を記載するのもガイドライン違反です。
不適切、虐待、危険に関する情報の記載
ハラスメントや、ヘイトスピーチ、暴力的なコンテンツなど、不適切・虐待・危険に関する情報を記載してはいけません。Googleマップに掲載する情報は、誰が見ても安心・信頼できる情報を掲載することが求められます。
注意点として、上記に該当するコンテンツがないか、Googleがチェックする際に日本語を英語に自動翻訳してアルゴリズムで確認しているため、日本語では不適切な表現ではなくても英語にした場合に不適切な表現に該当してしまう単語を使うと、ガイドライン違反になってしまう場合があります。
MEO対策の効果検証方法
MEO対策の効果を検証する方法は、以下の2つです。
- 現在の検索順位を確認する
- Googleマップ経由での集客数の確認
それぞれの効果検証方法について詳しく解説します。
現在の検索順位を確認する
MEO対策の効果を検証する1つ目の方法は、対策キーワードの検索順位を確認することです。
現在の検索順位は、Googleの広告プレビューで確認するか、順位取得ツールで確認することができます。通常の検索ではユーザー情報の影響を受けてしまい、「シークレットモード」や「プライベートモード」での検索でも位置情報の影響を受けてしまうため、正確な検索順位は確認できません。
弊社が提供している「GoogleマップMEO検索順位チェッカー」なら、画面に地域名・ビジネスアカウント名・キーワードを入力し、「順位計測する」をクリックするだけで簡単に検索順位を確認できます。
また、弊社が提供している「MEOアナリティクス」なら、検索順位の推移や一度に多くのキーワードの順位を確認できます。
Googleマップ経由での集客数の確認
MEO対策の効果を検証する2つ目の方法は、Googleマップ経由での集客数を確認することです。Googleマップ経由での集客数は、Googleビジネスプロフィールの管理画面に表示されている「パフォーマンス」から確認できます。
「パフォーマンス」で確認できる情報は、以下の通りです。
- Googleビジネスプロフィールを閲覧したユーザー数
- Googleビジネスプロフィール上でおこなわれた「電話」「ルート検索」「予約」「メッセージ」の送信
- Googleビジネスプロフィールに登録したWEBサイトのURLのクリック数
パフォーマンスからは直近3ヵ月間のデータを確認できますが、先ほど紹介した「MEOアナリティクス」であれば、最大18ヵ月分のデータを確認できます。
MEOをおこなうメリット
MEOをおこなうメリットは以下の4つです。
- 無料で対策ができる
- 技術的なスキルが必要ない
- SEOに比べて競合性が低い
- 1位じゃなくても来店に繋がりやすい
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
無料で対策ができる
MEOをおこなう1つ目のメリットは、無料で対策ができることです。MEOではGoogleビジネスプロフィールに対する施策が中心となりますが、Googleビジネスプロフィールは無料で利用できます。
また、SEOのようにWEBサイトを制作・運用・保守する費用は必要ありません。施策を実施するスタッフを確保できれば、直接的な費用をかけずMEOをおこなうことができます。
ただし、Googleビジネスプロフィールが無料で利用できるだけであり、施策を実施するための人的コストや時間は必要なので、自社スタッフの人件費はかかります。
技術的なスキルが必要ない
MEOをおこなう2つ目のメリットは、技術的なスキルが必要ないことです。ここで言う「技術的なスキル」とは、HTMLやCSS、JavaScripといったWEBサイトを構築するために必要なプラグラミング言語を扱うスキルを指します。
MEOではGoogleビジネスプロフィールに対する施策が中心となりますが、基本的な施策は自分でできる内容です。
初めてMEOを実施する場合でも、施策の実施自体は技術的なスキルがなくても問題ありません。ただし、競争が激しいキーワードでローカルパックの上位に自店舗を表示させようとする場合、MEOに関する正しい知見や豊富な経験が必要になります。
SEOに比べて競合性が低い
MEOをおこなう3つ目のメリットは、SEOに比べて競合性が低いことです。MEOで集客するのは特定の地域にいるユーザーであり、該当する地域に展開されている店舗数はインターネット上に存在するWEBサイトと比べればはるかに少なくなります。
人口が多い駅前の飲食店などのように店舗が密集している場合でも100〜200店舗程度、人口が少ない地域、利用頻度が低いジャンルの店舗であれば、10店舗以下の場合もあるでしょう。
そのため、SEOと比べて競争相手が少なく、上位表示しやすい点がMEOのメリットです。
1位じゃなくても来店に繋がりやすい
MEOをおこなう4つ目のメリットは、1位じゃなくても来店に繋がりやすいことです。Googleマップで検索するユーザーは特定の店舗の場所や情報だけを知りたいわけではなく、提示された選択肢の中から、自分にマッチした店舗を利用したいと考えています。
たとえば、「新宿 ラーメン」と検索したユーザーは、ローカルパックの1位に表示された店舗だけに行くとは限りません。どの店舗を良しとするかは個人の好みであり、表示順位はあくまでも参考としているだけだからです。
そのため、2位以下であっても来店してもらえる可能性は十分高く、施策を実施したことが無駄になりにくいことがMEOのメリットです。
MEOを自分でおこなうメリット
MEOを外注する場合と比べた、MEOを自分でおこなうメリットは以下の2つです。
- 社内に運用のノウハウが蓄積される
- 外注費用を抑える事ができる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
社内に運用のノウハウが蓄積される
MEOを自分でおこなう1つ目のメリットは、社内に運用のノウハウが蓄積されることです。
MEO会社に外注した場合、どのような作業をするのかを説明してもらうことはできますが、どのように順位を上げるのか、どうすれば順位を維持できるのか、してはいけないことは何かといったノウハウは教えてもらえません。
外注を停止した場合には、ノウハウがゼロの状態からMEOをおこなう必要があります。
一方、MEOを自社スタッフがおこなった場合、MEOの施策を実施する過程で収集した情報や成功体験、失敗体験は社内に蓄積されます。担当スタッフが変わった場合でも、蓄積された運用ノウハウを活用できることが、MEOを自社でおこなうメリットです。
外注費用を抑える事ができる
MEOを自分でおこなう2つ目のメリットは、外注費用を抑える事ができることです。
MEOを外注する場合、年間で40~60万円程度の費用がかかります。一方、自社でMEOをおこなう場合は、担当するスタッフの人件費やMEOを勉強するための書籍・研修費以外の費用は発生しません。
ただし、どの程度費用を抑えられるのかは、担当するスタッフの作業時間に左右されます。MEOの専門家ではないスタッフが作業をおこなうと、専門家よりも作業効率が低いので余計に時間がかかることもあるでしょう。コア業務をおこなう時間が減少する分、費用対効果が低下する恐れもあります。
MEOを自分でおこなうデメリット
MEOを外注する場合と比べた、MEOを自分でおこなうデメリットは以下の3つです。
- 競合性が高いキーワードだと上位表示できない可能性がある
- 最新情報や禁止事項を自分で取得し続けないといけない
- 店舗数が多いと施策と検証に時間がかかる
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
競合性が高いキーワードだと上位表示できない可能性がある
MEOを自分でおこなう1つ目のデメリットは、競合性が高いキーワードだと上位表示できない可能性があることです。
ローカルパックには、原則として3店舗までしか表示されません。つまり、4位以下の店舗との競争に勝たなければ、上位表示できないということです。
競合店舗が少ない地域や競合性が低いキーワードであれば上位表示しやすいですが、競合性が高いキーワードで上位表示を狙う場合、100以上の店舗と順位を争うことになります。
MEOの施策を実施したからといって、必ずしも上位表示されるとは限りません。また、一度上位表示された場合でも、時間の経過とともに順位が下がるケースもあります。
最新情報や禁止事項を自分で取得し続けないといけない
MEOを自分でおこなう2つ目のデメリットは、最新情報や禁止事項を自分で取得し続けないといけないことです。
MEOを外注する場合、最新情報や禁止事項に留意した施策を実施してくれます。自社スタッフが最新情報や禁止事項について正確に理解していなくても問題はありません。
一方、自社スタッフがMEOを実施する場合、最新情報や禁止事項について自身で情報を入手する必要があります。
特に、禁止事項について正確に理解していなければ、MEOの施策を実施しても効果が出ないだけでなく、Googleビジネスプロフィールのアカウントが停止され、検索結果から除外されたり編集ができなくなったりするかもしれません。
最新情報や禁止事項を自分で取得するなど、MEOに関するすべてを自己責任で実施する必要があることが、MEOを自分でおこなうデメリットです。
店舗数が多いと施策と検証に時間がかかる
MEOを自分でおこなう3つ目のデメリットは、店舗数が多いと施策と検証に時間がかかることです。
MEOでは、それぞれの店舗ごとに異なるキーワードで上位表示を狙う仕組みだからです。たとえば、100店舗を運営していて、店舗ごとに10キーワードで上位表示を狙う場合、合計1,000キーワードに対して施策を実施し、各キーワードで効果を検証する必要があります。
店舗数が多いと施策と検証に時間がかかるため、施策を実施する自社スタッフの拘束時間が長くなることが、MEOを自分でおこなうデメリットです。
店舗数が多い場合には、MEO専門のスタッフを確保したり専門の会社へ外注したりする方が費用対効果が高くなるかもしれません。
まとめ
今回は、MEOについて詳しく解説しました。
実施する重要性、メリット・デメリット、上位表示させるための要素、具体的な施策、ガイドラインで禁止されているMEO対策、効果検証方法は以下の通りです。
実施する重要性 | ・位置情報を活用した検索が増加したため ・「近く」のキーワードで検索するユーザーが増えたため |
おこなうメリット | ・無料で対策ができる ・技術的なスキルが必要ない ・SEOに比べて競合性が低い ・1位じゃなくても来店に繋がりやすい |
自分でおこなうメリット | ・社内に運用のノウハウが蓄積される ・外注費用を抑える事ができる |
自分でおこなうデメリット | ・競合性が高いキーワードだと上位表示できない可能性がある ・最新情報や禁止事項を自分で取得し続けないといけない ・店舗数が多いと施策と検証に時間がかかる |
上位表示させるための要素 | ・キーワードとの関連性 ・検索地点とお店の距離 ・視認性の高さ |
具体的な施策 | ・Googleビジネスプロフィールに登録する ・オーナー確認をする ・ビジネスに最適なカテゴリを設定する ・店舗の基本情報を登録する ・サービスを追加する ・属性を追加する ・WEBサイトを追加する ・評価の高い口コミを集める ・サイテーションを獲得する |
間接的に効果がある施策 | ・インターネット上にあるNAP情報を統一する ・掲載したWEBサイトにSEO対策をおこなう ・写真を掲載数を増やす ・口コミの返信をおこなう ・定期的に情報を発信をおこなう ・常に最新情報を掲載する |
ガイドラインで禁止されているMEO対策 | ・誤解を招く情報を記載する ・報酬を支払って口コミを書いてもらう ・説明欄にリンクを記載する ・名称欄に名前以外の情報を記載する ・住所を偽装して登録する ・不適切・虐待・危険に関する情報を記載する |
MEO対策の効果検証方法 | ・現在の検索順位を確認する ・Googleマップ経由での集客数を確認する |
ローカルビジネスを展開している方や、問い合わせ数・来店数に課題を抱えている方は、本記事を参考にMEOに挑戦することをオススメします。
自分でMEOをおこなうのは不安に感じる方やMEOの成果が出ていない方は、弊社の「MEOアナリティクス」を是非ご検討ください。