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MEO

2024.07.10

SEOとMEOとの違いを徹底解説!覚えておくべき8つの違いを解説

「SEOとMEOは何が違うのか」「SEOとMEOのどちらを実施すればいいのか」「SEOとMEOどちらを優先的に対策するべきか」など、疑問に感じているのではないでしょうか。本記事では、SEOとMEOの主な違いからMEOと比較した際のSEOのメリット・デメリット、MEOとSEOの関連性などについて詳しく解説します。

SEOとMEOの比較表

SEO MEO
意味 Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)
検索エンジン最適化
Map Engine Optimization(マップ・エンジン・オプティマイゼーション)
マップエンジン最適化
難易度 高い 低い
表示位置 検索画面の有料広告枠とローカルパックの下 検索画面の有料広告枠とオーガニック検索枠の間
対策対象 WEBサイト Googleビジネスプロフィール
対策範囲 広い(日本全国・世界各国) 狭い(自社商圏内)
対策方法 ・検索意図を満たすコンテンツを作成する
・タイトル・見出しを最適化する
・リンク構造・サイト構造を最適化する
・UXを高める
・Googleビジネスプロフィールに情報を登録する
・情報を定期的に投稿する
・口コミに返信する
対策費用 外注する場合は年間200万円~600万円 外注する場合は年間40万円~60万円
効果が表れる期間 3か月~1年 2週間~2か月
競合性 多い 少ない

SEOとMEOとの主な違い

SEOとMEOとの主な違いは、以下の8つです。

  1. 表示場所
  2. 施策をおこなう対象
  3. 施策をおこなう範囲
  4. 施策方法
  5. 費用
  6. 効果が出るまでの期間
  7. 競合事業者数
  8. 難易度

それぞれの違いについて詳しく解説します。

表示場所の違い

SEOとMEOの1つ目の違いは、検索結果に表示される場所です。

SEO対策を実施することで上位表示を狙う場所は、検索結果画面のオーガニック検索枠です。オーガニック検索枠は、検索画面の有料広告枠の下に表示され、1ページ目には8~10のWEBサイトが表示されます。

一方、MEO対策を実施することで上位表示を狙う場所は、検索画面内に表示されるローカルパックです。ローカルパックには地図と共に3つの店舗情報が表示されます。

MEO 表示場所

林先生:MEOはオーガニック検索だけではなく、Googleマップ上にも表示されます。

施策をおこなう対象の違い

SEOとMEOの2つ目の違いは、施策をおこなう対象です。

SEO対策では、自社が運営するWEBサイトに対して施策を実施します。一方、MEO対策で施策を実施するのは、自社のGoogleビジネスプロフィールです。

Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップやローカルパックに表示される店舗情報を管理できるツールです。Googleが無料で提供しており、Googleアカウントがあれば実店舗がない企業でも利用できます。

Googleビジネスプロフィールに登録した営業時間や住所などの基本情報はGoogleマップやローカルパックにそのまま反映されるため、MEOではGoogleビジネスプロフィールに対して施策を実施します。

施策をおこなう範囲の違い

SEOとMEOの3つ目の違いは、施策をおこなう範囲です。

SEO対策では、自社サイト内にエリアページを作る事で日本全国をエリアを対象にしたキーワードで上位表示を狙う事ができます。また、「○○とは」「○○ おすすめ」「○○ やり方」といった情報収集目的で検索するキーワードでも上位表示を狙う事ができます。

一方、MEO対策では店舗がある近隣エリアにいるユーザーを対象としたエリアキーワードで上位表示を狙います。

具体的には、「原宿 美容院」「渋谷 歯医者」「道玄坂 居酒屋 個室」「表参道 スポーツジム」といったような、地域名を組み合わせたキーワードが該当します。

また、Googleマップの検索結果は店舗の位置情報が大きく影響するため、原宿駅に店舗を構える美容院が「渋谷 美容院」というキーワードで上位表示を狙っても、上位表示される事はありません。

施策方法の違い

SEOとMEOの4つ目の違いは、施策方法です。SEO対策では、以下のようなWEBサイトを対象とした内部対策と外部からの評価を高める外部対策を実施します。

内部対策 ・ぺージをクロール・インデックスさせる
・検索意図を満たすコンテンツを作成する
・タイトル・見出しを最適化する
・リンク構造・サイト構造を最適化する
・表示速度やユーザビリティを高める
外部対策 ・質の高い被リンクを獲得する

MEO対策においても内部対策と外部対策を実施しますが、具体的な施策内容は異なります。

内部対策 ・Googleビジネスプロフィールに情報を登録する
・Googleビジネスプロフィール内の項目を充実させる
・情報を定期的に投稿する
外部対策 ・口コミやサイテーションを獲得する
・掲載URLの情報を整備する
・掲載URLの被リンクを増やす

費用の違い

SEOとMEOの5つ目の違いは、費用です。SEO対策とMEO対策は、自社で施策を実施すればどちらも人件費以外の費用はかかりません。

一方、SEO対策とMEO対策を外注する場合、支払う費用は大きく異なります。SEO対策を外注する場合の費用の目安は、月間15万円〜50万円、年間にすると200万円〜600万円ほどです。

MEO対策を外注する場合は、年間20万円〜40万円ほどとSEO対策に比べて少ない費用で依頼できます。

MEOの費用相場については、別記事で詳しく解説しています。

効果が出るまでの期間の違い

SEOとMEOの6つ目の違いは、効果が出るまでの期間です。

サイトの状態や狙うキーワードにもよりますが、SEO対策の効果が出るのは、3ヵ月〜1年後です。ある程度のコンテンツがあるWEBサイトであれば、比較的早い段階で成果が見込めます。

しかし、立ち上げたばかりのWEBサイトや十分なコンテンツがないWEBサイトの場合だと、成果が出るまでに時間が必要です。また、競合の激しいジャンルや検索される頻度が高いキーワードで上位表示を狙う場合に、十分な質と量のコンテンツを作成するだけの時間が必要になります。

一方、MEO対策の効果が出るのは2週間〜2か月後です。競合店舗が少ない地域であれば、1〜2週間程度で成果が期待できます。競合の多い地域やジャンルの場合だと数ヵ月かかることもありますが、SEO対策と比べれば早い段階で成果が出るケースが多いです。

競合事業者数の違い

SEOとMEOの7つ目の違いは、競合事業者数です。SEO対策では、インターネット上に存在するすべてのWEBサイトと順位を争う必要があります。扱う分野やジャンルによりますが、検索需要が少ないキーワードでも競合事業者数は100以上です。

一方、MEO対策では該当する地域で事業を展開している事業者と順位を争います。人口の多い地域や人気のあるジャンルだと競合する事業者も多くなりますが、特定の地域に競合事業者が100以上存在するケースはほとんどありません。

人口が少ない地方やニッチなジャンルであれば、競合する事業者が10以下のケースもあります。

難易度の違い

SEOとMEOの8つ目の違いは、難易度です。SEO対策は、Googleから高品質なWEBサイトだと評価されなければ上位表示されることはありません。

高品質なWEBサイトを作成するにはSEO対策に関する正しい知識や経験が必要であり、はじめてSEO対策をおこなう場合だと上位表示させるのは非常に困難です。

一方、MEO対策ではGoogleビジネスプロフィールの仕組みを理解していれば、ある程度の成果が期待できます。一般的には、SEO対策よりもMEO対策の方が難易度が低いと言えるでしょう。

林先生:MEOでも都心部のラーメン屋さんや美容院などは、難易度がSEOと同等もしくはそれ以上の場合があります。

MEOと比較した際のSEOのメリット・デメリット

MEOと比較した際の、SEOのメリット・デメリットを解説します。

SEOのメリット

MEOと比較した際のSEOのメリットは以下の2つです。

  1. 潜在顧客と顕在顧客にアプローチができる
  2. コンテンツが蓄積することで資産になる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

潜在顧客と顕在顧客にアプローチができる

MEOと比較した際のSEOの1つ目のメリットは、潜在顧客と顕在顧客にアプローチができることです。MEO対策は、施設名と地域名を組み合わせたキーワードで上位表示を狙う施策のため、目的とする店舗へ行きたいと考える顕在顧客にしかアプローチできません。

店舗の存在自体を知らない潜在顧客、競合店舗を含めて検討している顕在顧客にはアプローチできません。

一方、SEO対策は潜在顧客と顕在顧客の両方にアプローチできます。見込み顧客が使用するキーワードごとの検索結果に表示される内容は以下の通りです。

見込み顧客 キーワード 検索結果 施策
潜在顧客 医療脱毛 費用
医療脱毛 痛み
医療脱毛 脱毛 違い
オーガニック検索枠のみ表示 SEO対策
顕在顧客 医療脱毛 渋谷 口コミ オーガニック検索枠のみ表示 SEO対策
顕在顧客 医療脱毛 渋谷 ローカルパックが表示される MEO対策

潜在顧客と顕在顧客を合わせた見込み顧客全体に対してアプローチする場合は、MEO対策よりSEO対策のほうがより多くのユーザーにアプローチできます。

コンテンツが蓄積することで資産になる

MEOと比較した際のSEOの2つ目のメリットは、コンテンツが蓄積することで資産になることです。SEO対策は、自社が扱うテーマに関する記事やページなどのコンテンツを蓄積することでWEBサイトの評価を高め、検索上位表示を狙います。

蓄積されたコンテンツはランディングページ作成やSNSアカウント運用、ホワイトペーパー作成など、さまざまな用途で活用することが可能です。コンテンツの作成には費用がかかりますが、SEO対策以外にも活用できる点を考慮すると、コストパフォーマンスの高い施策と言えるでしょう。

SEOのデメリット

MEOと比較した際のSEOのデメリットは、以下の3つです。

  1. 成果が出るまでの時間がかかる
  2. コンテンツ制作にコストがかかる
  3. ドメインの強さが順位に影響する

それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

成果が出るまでの時間がかかる

MEOと比較した際のSEOの1つ目のデメリットは、成果が出るまでの時間がかかることです。前述したように、MEO対策は2週間~2ヵ月で成果が見込めますが、SEO対策だと成果が出るまでに3ヵ月~1年程度の時間がかかります。

特定の期間だけ実施するキャンペーンに向けて集客する場合は、SEO対策を実施しても間に合わないかもしれません。

コンテンツ制作にコストがかかる

MEOと比較した際のSEOの2つ目のデメリットは、コンテンツ制作にコストがかかることです。SEO対策は、検索意図に沿ったコンテンツを作成する必要があります。

検索意図に沿ったコンテンツを作成するには、キーワードの選定から構成案の作成、ライティング、ファクトチェック、校正校閲などさまざまな工程に対応できる専門家が必要です。

それぞれの工程に対応できる専門的な知識や経験が求められるため、経験のないスタッフでは対応できません。それぞれの専門家に依頼したりSEO対策会社へ依頼したりするなど、コンテンツ制作にはコストがかかります。

ドメインの強さが順位に影響する

MEOと比較した際のSEOの3つ目のデメリットは、ドメインの強さが順位に影響することです。

MEO対策の場合は、Googleビジネスプロフィールの運用歴が順位に影響を与えることはありません。作成したばかりのGoogleビジネスプロフィールであっても、十分に上位表示が期待できます。

一方、SEO対策の場合は、WEBサイトのドメインの強さが順位に影響を与えます。

立ち上げたばかりのWEBサイトや、コンテンツ数が少ないWEBサイトなど、被リンクが少ない場合はドメイン自体の評価が低く、施策を実施しても効果が出るまでに時間がかかり、期待するほど順位が上がらない場合があります。

SEOと比較した際のMEOのメリット・デメリット

SEOと比較した際の、MEOのメリット・デメリットを解説します。

MEOのメリット

SEOと比較した際のMEOのメリットは以下の3つです。

  1. 来店意志の高いユーザーへ訴求しやすい
  2. SEOに比べて比較対象の競合が少ない
  3. SEOに比べて低コストで運用できる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

来店意志の高いユーザーへ訴求しやすい

SEOと比較した際のMEOの1つ目のメリットは、来店意志の高いユーザーへ訴求しやすいことです。Googleマップで検索するユーザーはこれから行く店舗やお店を探しているため、来店意欲の高いユーザーが多い傾向があります。

また、MEO対策で上位表示を狙うローカルマップは、SEO対策で上位表示を狙うオーガニック検索枠より上に表示されます。

来店意志の高いユーザーにアプローチする場合は、オーガニック検索枠よりローカルマップの方がユーザーの目に留まりやすいため、SEO対策よりMEO対策のほうが来店意志の高いユーザーへ訴求しやすくなります。

SEOに比べて比較対象の競合が少ない

SEOと比較した際のMEOの2つ目のメリットは、SEOに比べて比較対象の競合が少ないことです。MEO対策を実施する際に競合となるのは、自店舗がある地域にある競合店舗だけです。

地域やジャンルにもよりますが、都心部ではない限り特定の地域に同じジャンルの店舗が密集するケースはそれほど多くはありません。多い場合でも20〜30店舗ほどになるため、SEOに比べて上位表示の難易度は低くなります。

一方、SEO対策ではインターネット上に存在するすべてのWEBサイトが比較対象です。自社が扱うテーマに限定した場合でも、公式サイトだけではなくポータルサイトやメディアサイト、大手モールなどを含め、100以上のWEBサイトが比較対象となるため上位表示の難易度は高くなります。

SEOに比べて低コストで運用できる

SEOと比較した際のMEOの3つ目のメリットは、SEOに比べて低コストで運用できることです。

SEO対策とMEO対策は自社で実施することは可能ですが、専門的な知識や経験が必要とされることやコンテンツ作成をおこなう作業量が多い点を考慮すると、SEO対策に比べてMEO対策の方が少ない人的コストで実施できます。

また、外注する場合においてもSEO対策に比べてMEO対策のほうが費用は安いです。

MEOのデメリット

SEOと比較した際の、MEOのデメリットは以下の2つです。

  1. 悪い口コミ投稿をもらう可能性がある
  2. 地域やターゲットが限定される

それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

悪い口コミ投稿をもらう可能性がある

SEOと比較した際のMEOの1つ目のデメリットは、悪い口コミ投稿をもらう可能性があることです。SEO対策の施策の対象であるWEBサイトは自社にすべての権利があるため、記事にコメント欄を設定している場合でも、自社にとって都合の悪いコメントや悪意のあるコメントを自由に削除できます。

一方、MEO対策の場合、施策の対象であるGoogleビジネスプロフィールに対して投稿された口コミは、ガイドラインに違反していない限り削除できません。

悪意のあるユーザーに目をつけられたり、自店舗に対するイメージが低下していたりすると、悪い口コミ投稿をもらう可能性が高くなります。

削除できない悪い口コミが多い場合は、積極的に返信して改善する旨を伝える、よい口コミを獲得するといった対策が必要です。

地域やターゲットが限定される

SEOと比較した際のMEOの2つ目のデメリットは、地域やターゲットが限定されることです。MEO対策では、店舗がある地域にいるユーザーしか集客できません。店舗からある程度離れた場所からユーザーが検索した場合は、MEO対策を実施しても上位表示されないためです。

上位表示されることで問い合わせや来店につながる可能性が高いものの、SEO対策に比べると地域やターゲットが限定される点がデメリットと言えるでしょう。

SEOとMEOどちらを優先的に対策するべきか

SEO対策やMEO対策を外注するのは費用がかかるため、どちらか一方だけしか実施できない場合もあるかもしれません。自社の目的や状況によっては、SEOとMEOの優先順位が変わる場合があるため、SEOを優先するほうがいいケースとMEOを優先するほうがいいケースを解説します。

SEOを優先するほうがいいケース

SEOを優先する方がいいケースは、以下の2つです。

  1. WEBサイトからの問い合わせや予約が多い場合
  2. 近隣エリアでの集客に力を入れたい場合

それぞれのケースについて詳しく解説します。

WEBサイトからの問い合わせや予約が多い場合

SEOを優先するほうがいい1つ目のケースは、WEBサイトからの問い合わせや予約が多い場合です。WEBサイトを運営している企業の場合、検索流入やリスティング広告、SNSアカウント運用などの方法でWEBサイトへの流入を確保できており、問い合わせや予約を確保している場合もあるでしょう。

上記のような状況の場合は、MEO対策よりもSEO対策のほうが効果的です。SEO対策を実施することでWEBサイトへの流入数をさらに増加させられ、問い合わせ数や予約数の増加につながります。

近隣エリアでの集客に力を入れたい場合

SEOを優先するほうがいい2つ目のケースは、近隣エリアでの集客に力を入れたい場合です。MEO対策を実施する場合は、店舗がある地域からしか集客ができません。

例えば、渋谷区だけに店舗がある場合、港区や千代田区、新宿区ではローカルバックに店舗が表示されず、渋谷区内で検索したユーザーの検索画面にしか店舗が表示されません。

つまり、港区や千代田区、新宿区といった近隣地域からも集客したい場合は、MEO対策を実施しても十分な効果が得られないということです。

一方、SEO対策を実施した場合はエリアページを作成することで地域に左右されることなく近隣エリアからも集客ができます。

ユーザーがいる場所にかかわらず同じ内容が検索結果に表示されるため、自店舗がある地域以外からも集客できるのです。

MEOを優先するほうがいいケース

MEOを優先するほうがいいケースは、以下の2つです。

  1. 店舗集客がメインの場合
  2. 広告費用を抑えたい場合

それぞれのケースについて詳しく解説します。

店舗集客がメインの場合

MEOを優先するほうがいい1つ目のケースは、店舗集客がメインの場合です。

MEO対策は、特定の地域にある店舗へ行きたい、店舗がある場所を知りたいと考えて検索するユーザーだけにアプローチする集客方法です。

例えば、実店舗の学習塾であればMEO対策が、オンライン学習塾の場合はSEO対策のほうが効果が高くなります。

広告費用を抑えたい場合

MEOを優先するほうがいい2つ目のケースは、広告費用を抑えたい場合です。広告は購買意欲の高い顕在顧客にアプローチする集客方法ですが、出稿するには高額な費用がかかります。SEO対策も広告と比べて少ない費用で依頼できますが、MEO対策より高額な費用が必要です。

一方、広告と同様に購買意欲の高い顕在顧客にアプローチするMEO対策は、広告に比べて少ない費用で依頼できます。できるだけ費用を抑えて集客したい場合は、MEO対策のほうがオススメです。

SEOとMEOは両方対策していくことが望ましい

SEOとMEOは、どちらも検索エンジンを利用するユーザーにアプローチする集客方法という点では同じです。利用する店舗を比較・検討しているユーザーは、それぞれの店舗では何を販売しているのか、どのような特徴がある店舗なのかを検索するかもしれません。

比較・検討段階にある見込み顧客にアプローチする場合は、MEO対策よりSEO対策のほうが効果的です。一方、比較・検討の次の段階、特定の店舗がある場所を知りたいユーザーを集客する場合、SEO対策よりMEO対策のほうが効果的です。

上記のように同じユーザーであっても、購買行動の段階によってSEO対策とMEO対策の優先順位が変わります。つまり、幅広く集客するにはSEOとMEOは両方対策していくことが望ましいと言えるでしょう。

MEOとSEOの関連性について

検索上位表示されるかという観点で言えば、MEO対策をおこなった事でSEO対策の効果が高まる事はありません。ただし、SEO対策をおこなう事でMEO対策の効果を高める事ができます。

Googleマップ内でランキングを決定する要素の中には「視認性の高さ」という項目があり、インターネット上で自サイトがどれだけ露出しているかもMEOのランキングに反映されます。

視認性の高さ

【引用元】:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法:視認性の高さ

また、Googleビジネスプロフィールに掲載するURLのページにサービス内容などがしっかりと記載されているかどうかも、MEOのランキングに影響します。

このように、MEO対策の成果はSEO対策に大きく関連しています。

まとめ

今回は、SEOとMEOの違いについて解説しました。

SEO/MEOのメリット・デメリット、SEO/MEOを優先する方がいいケースは以下の通りです。

SEOのメリット ・表示場所
・施策をおこなう対象
・施策をおこなう範囲
・施策方法
・費用
・効果が出るまでの期間
・競合事業者数
・難易度
SEOのデメリット ・成果が出るまでの時間がかかる
・コンテンツ制作にコストがかかる
・ドメインの強さが順位に影響する
MEOのメリット ・来店意志の高いユーザーへ訴求しやすい
・SEOに比べて比較対象の競合が少ない
・SEOに比べて低コストで運用できる
MEOのデメリット ・悪い口コミ投稿をもらう可能性がある
・地域やターゲットが限定される
SEOを優先するほうがいいケース ・WEBサイトからの問い合わせや予約が多い場合
・近隣エリアでの集客に力を入れたい場合
MEOを優先するほうがいいケース ・店舗集客がメインの場合
・広告費用を抑えたい場合

展開するビジネスによって優先順位は変わりますが、MEOとSEOはどちらも対策することをオススメします。本記事を参考にMEOとSEOのどちらを優先すべきかを確認し、効率よく対策を実施しましょう。

この記事の作成者・監修者

林 洋平

林 洋平

事業責任者

2012年オルグロー株式会社の立ち上げに従事。タイ法人を設立の際にはバンコクにて現地日本人の採用やコールセンター、ライティング部署の管理を行う。現在はMEO対策、Googleビジネスプロフィール一元管理ツールやMEOアナリティクスの開発に従事しつつ、カスタマーサポートも行う。自社メディアにて、MEO対策コラムの監修も手掛ける。

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